Somme Sillage ~香りでリラクゼーションを届ける~

香りでリラクゼーションを届ける

人間の五感のひとつである「嗅覚」。そのメカニズムは未だ解決されていないことが多い分野ですが、人間の情緒行動に大きく影響を与えていると言われています。日々の生活をより良くしていくためにも、私たちは「嗅覚刺激」とうまくつきあっていく必要があるかもしてません。

今回取材させていただいたのは、「香り」で人々の生活をサポートする事業「Somme Sillage(サムシアージュ)」発起人のらんさんです!

 

香り×精油×リラクゼーション

 Somme Sillage は、香りを通じてリラクゼーションを届ける事業です。

立ち上げのきっかけを教えてください!

 もともと、香りのケアをしていこうというところからスタートしました。

スメハラ(スメルハラスメント)という言葉があるように、匂いは知らず知らず相手を不快にさせてしまっていることがあると思います。

「防止」という観点が最初のスタートでした。

そこから、どういった経緯でリラクゼーションに?

 私が本来興味があったのは、リラクゼーションの分野でした。

また、「匂いのケア」ってネガティヴに聞こえるじゃないですか。
「香りを通じてリラクゼーションを楽しむ」という方が親しみをもってもらいやすいと感じたこともひとつです。

写真:ワークショップを行うおもとさん

香り事業ならではの楽しいところは何ですか?

 

香りを自分でアレンジできるところです。

一滴入れるだけで全然違う香りになったり、モノによって相性があることを体感できるのは楽しさのひとつです。

何より、香りによって人の魅力を引き出すお手伝いが出来ること。
「良い香り~」って喜んでもらえることが素直に嬉しいです。

 

事業をスタートしてちょうど1年とお聞きしました。
1年前と比べてどう変わりましたか?

 1年記念にみんなでご飯に行ったんですが、感慨深いものがありました。やってきたな~って。

サムシアージュのメンバーは、みんなそれぞれ事業に携わっている理由が違います。自分のやりたいことを明確にもっている人もいれば、みんなと一緒にいたい、みんながやりたいことをやりたい、という人もいます。

一番磨かれたのは、いろんな理由でやっているみんなの意見をまとめることかもせれません。

香りとリラクゼーションの関係性について、詳しくお聞きしたいです。

 

嗅覚は脳に直結しているので、身体にも大きな影響を与えます。

例えば、天然香料の精油(エッセンシャルオイル)は、香りもキツくなく、周りに害を与えません。

一方、香水のような人工香料(フレグランスオイル)は長持ちするというメリットがありますが、香りがきつい分、周りの人にはクサい匂いに感じることも多くあります。

香りの好みは人それぞれで、自分にとっては良い香りでも別の人には嫌いな香りかもしれない、ということを頭に入れておく必要があります。

その観点からも、オススメは天然香料です。
持続性は低いですが、その分1日でいろんな香りを楽しむことができて私は好きです。

 

好きな香りって、人によって違いますよね。

好みは人それぞれですね。

香りは、記憶とも関連性があって、幼少期の体験が影響しているとも言われています。

その香りが良い記憶に紐づけられているか、嫌な記憶に紐づけられているか。それによっても、好き嫌いが現れるんじゃないかと思います。

なるほど。自分に良いニオイだから他の人にも良い、という訳でもないんですね。

 はい。嗅覚はまだまだわからないことが多いので、勉強した内容のアウトプット会を定期的に行っています。自分で勉強したことを15分くらいシェアする時間を設けています。

サムシアージュのこれからの目標はありますか?

 まずは法人化して、周りに自信をもって伝えられるようになりたいですね。

仕事として、ひとつの収入源として、誇りをもてる形にしていきたいです。

 

らんさん自身の、サムシアージュでの目標もお聞きしたいです!

私は、Somme Sillage の明確なビジョンで動いているというよりは「このメンバーに幸せになってほしい」という思いと、責任感で動いている感じです。

それぞれのやりたいことを実現できる場でありたいです。

個人的には、自宅でワークショプをした時の程よいゆるさがすごく好きでした。個別でのワークショップも開催しているので、気軽に依頼していただけたらと思います。

 


取材を終えて
今回の取材を通じて、私自身「香り」に対する意識が変わりました。
一般的に見ると、タバコ、にんにく、加齢臭のように「相手が不快な思いがするニオイがして初めて対策をとる」という人の方が多い印象があります。誰もが携わる分野であるにも関わらず、軽視されがちな嗅覚に対する分野。この記事を通じて、香りに少しでも興味をもっていただけると幸いです。


参考文献
https://www.u-bunkyo.ac.jp/news/page/c407c064185527481d9db93ed94505424aff8954.pdf
https://hhcs.eisai.jp/pdf/tool/NS1194BKA.pdf
http://www.nara-edu.ac.jp/CERT/bulletin2011/CERD2011-R32.pdf

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