この本は、題名に「書く人の教科書」とある通り、ライターにとって必要な要素が詰まりに詰まった1冊だ。この本の最初は「ライターとはなにか」から始まる。
ライターとは何か。
うーん、文章を書く人?
そんな漠然としたイメージに、この本はしょっぱなからメスを入れてくれる。
ライターとはなんだろうか。
それ以前に、作者の古賀さんはこの本をどんな想いで書かれたんだろう? この本を通じて何を伝えようとしているんだろうか?
そんなことを考えながら、この本に書かれた内容を私なりにまとめて考察してみた。まずはこの冒頭の 「ライターとはなにか」から、本の内容に触れてみたいと思う。
ライターとはなにか

ライターって、どんなことする職業やと思う?
え、文章書く人でしょ?「writer」なんだから。


まあそれが一般的な意見やね。
じゃあ、小説家はライター?
文章を書く人やけど。
え、それはちょっと違いますかね
小説家は、、小説家です。


ほんなら「文章を書く人=ライター」というのはちょっと大雑把な感じやね。実際、文章を書く仕事って他にもいっぱいあるねんから。
新聞記者とか、広報とか。研究者だって研究論文を書いとる訳やし。
うーん、ライターって、何なんでしょう。


古賀さんはな、その答えをこう解釈したんや。
「ライター」=「作る人」
この本では「ライターは作る人だ」と定義している。作るといったって、何を作るのか。
それは、「コンテンツ」だという。
コンテンツ?
この本では、コンテンツを「エンターテインを目的に作られたもの全て」と定義している。エンターテインとは、お客様を楽しませるもの。
つまりまとめると「ライターとは、コンテンツを作る人」であり、言い換えると「お客様を楽しませる目的で作る人」となる。
お客様を楽しませる目的で作る人? ちょっと定義が広すぎないか。
本を読んでいるときはなるほどなるほどと思っていたが、いざ文章にしてみると難しい。
「ライター」=「エンターテイナー」
ここで、もう一度原点に立ち返ってみよう。
ライターとは、文章を書く人。これは、間違いではない。やる作業としては、執筆するということに間違いはない。
そこに、この本で書かれている「コンテンツを作る」を組み合わせてみる。すると、「お客様を楽しませる目的で文章を届ける人」がライターだと解釈できる。
つまり、ライターはただ文章を書く人なのではなく、そこに「エンターテイン」の精神が流れていて初めてライターとなる。これが、古賀さんが言いたかったことなんだと思う。
・ライターとは、コンテンツを作る人
・コンテンツとは、エンターテインを目的に作られたもの
・エンターテインとは、お客様を楽しませること
エンターテインの精神。
つまり、大別するとライターは「エンターテイナー」とも捉えることができる。
「お笑い芸人」
「映画監督」
「小説家」
人々を楽しませるために存在するあらゆる職業のひとつとして、「ライター」が並べられる。ライターは、コンテンツを編集して読み手に届けるのが仕事なんだという。
あれ、ちょっとまって。
コンテンツを編集する?それって編集者の仕事じゃないのか?
コンテンツを編集するのがライターの仕事なら、編集者は何を編集する人なんだ?
続く・・・