
マナブ、SQって知っとる?
えすきゅー?
レスキューみたいなことですかね。


あ、うん。全然ちゃう。
IQは知ってるやろ?IQ。
あー。なんか頭良い人が高いやつですよね。


まあ、そんな感じやな。IQは日本語で知能指数といって、知能を計るひとつの指標やねん。知的障害があるかどうか調べるときとかに使われたりすんねんな。
へぇ~。
ぼく、IQ高いですかね?


お、おぉ。。
ある意味、むちゃくちゃ高い可能性はあるな。
おお!
ツトム先輩にそう言われたら、自信でます!
IQ2万とかないかなぁ。


(あ、アカンわこいつ。。)
SQとは7
SQ(Social Intelligence)は、和訳すると「社会的知性」と呼ばれる「人の感情を読み取り、行動する力」のことを言います。
似た言葉にEQ(Emotional Intelligence)という言葉があります。これは和訳すると「感情的知性」と呼ばれる「自分や他人の感情を理解し、コントロールする力」のことを指します。
感情を理解し、コントロールするEQ。その中にある人の感情を理解し行動する力がSQであり、この能力が、これからのリーダーに必要な能力であると言われています。

なぜSQがこれからのリーダーに必要な能力なのでしょうか?
その能力は後天的に鍛えることができるものなのでしょうか?
以下に、SQの重要性とその育み方について記載していきます。
本記事を読んで、社会に重要なキープレイヤーとなるきっかけとしていただければと思います。
グローバル人材

これまでの社会と違い、現代社会は「グローバルなビジネス展開」を求められています。
別の言い方をすると「人々が何を求めているのか?」の対象の範囲が世界規模になっているということです。そうなると、文化の違い、宗教の違い、価値観の違いがこれまで以上に発生することになるでしょう。
そのような社会で大切となってくるのは、違いを知り、理解することです。
そして違いをどう生かしていくか。
これからの組織のリーダーシップ、マネジメント能力は、SQの上に成り立つといってもよいでしょう。
価値観の多様化

さらに、同じ国の中でも、価値観が多様化しているのが現代です。
幸せのカタチが、昔と比べて多様化している。
その背景には「インターネットによる情報の均一化」が大きな要因として挙げられます。
例えば「いい大学に入って、いい企業に入る。それが幸せに生きる道だ」と教えられてきた人は、それを信じて勉強に励みます。しかし、SNS等を通じて色んな生き方、働き方に触れると、自分の価値観が広がり、別の生き方を望むような人たちが出てきます。
私たちは、知らないことを夢見ることはできません。
私たちの判断は全て、知っているものの中から選択されるということです。情報源が集約された社会である場合、ある程度統一された価値観でみんなが生きていました。多様化した現代社会は、情報によって作られてきたということです。
多様な価値観をもった人たちが会社に増えてくると、マネジメントする側はそれらを理解し、生かしていくことを求められます。そのときに「SQ」は非常に大切な能力となるのです。
SQを育てる

では、SQを後天的に伸ばすことはできるのでしょうか?
SQを後天的に伸ばすことができるかどうかは統計を見て判断するできます。
ある研究で「高卒と大卒の人を信頼する度合い」を調べた実験があります。信頼する対象は初対面の人。この実験では、「人を信頼する」「人に信頼される」指数が高かったのは大卒の人たちでした。この実験を含めたあらゆる実験結果から、信頼関係の構築には「新たに人と関わる数」が影響していたとわかりました。
高卒の人たちは、高校卒業後は地元に就職する確率が高い傾向にあります。その結果、人間関係は閉ざされ、一定の人たちとのみ人間関係を構築するようになります。すると、新たに人と関わる機会が少なくなり、結果として人を信頼する能力が低下したと推測できます。
生まれつきによる能力の違いは存在しますが、大抵は後天的に変化させることができます。それはSQも同じで、日々の積み重ねによって伸ばすことができます。
後天的にひとつの能力を伸ばすには、何度も同じような経験を繰り返すことが重要です。SQは、他人の感情を理解し、行動する力です。この能力を伸ばすためには、理解しがたい人の感情を理解しようと努める経験を何度もすることです。様々な人の感情に触れ、その理解に努めることこそ、SQを伸ばし、今の時代に求められるリーダーへと育っていくのです。